コード補完からムダを省き、Javaプログラミングを地味に効率化
この記事は、LL/ML Advent Calendar 2012 (#JJUG)の12月14日分です。
統合開発環境(IDE)のコード補完はとても便利です。途中まで入力しかかった変数名を最後まで一気に入力してくれたり、扱おうとしている変数の型が持っているメソッドやプロパティをポップアップしてくれたりと、とても気がきく機能です。IDEを使い始めて、最初に恩恵を感じる機能ではないでしょうか?
今回は、その設定に一手間加えて、Javaプログラミングをもっと快適にするための設定TIPSを紹介します。
なお今回記事で使っているIDEとそのバージョンは、以下の3つです。が、コード補完は最新機能というわけではないので、以前のバージョンでも使えると思います。
コード補完の困ったところあるある
便利なコード補完ですが、ときどき次のような困った補完をしてしまいます。
- java.util.Listではなく、java.awt.Listを補完してしまう
- java.util.Dateではなく、java.sql.Dateを補完してしまう
- com.sunやjavaxパッケージなどの、あまり使わない型要出典が表示されて、欲しい物を探すのに時間がかかる。
うっかりjava.awt.Listを選択して「先輩、なぜかListが動きません」みたいなことを先輩に言った、あるいは言われたことのある人も多いのではないでしょうか。
そんな不必要なパッケージやクラスを補完候補から除外するための設定が、各IDEのコード補完にはそなわっています。それぞれでのやり方をさらっと紹介します。
Eclipseで補完からの除外を設定
まず設定を開き、Java→Appearance→Type Filtersとたどります。
ここに「Add」で特定のクラスやクラスのメソッドを指定するか、「Add Packages」でパッケージを指定します。ワイルドカードも使えます。
IntelliJ IDEAで補完からの除外を設定
まず設定を開き、Editor→Auto Importとたどります。
「Exclude from Import And 」に「+」をクリックして、パッケージ名またはクラスを指定します。Eclipseと違い、ワイルドカードとして「*」は使えません。もちろん、パッケージを指定すれば、そのパッケージ以下のサブパッケージやクラスは除外されるので、ことは足りますね。
NetBeansで補完からの除外を設定
まずオプションを開き、エディタ→コード補完とたどります。
「パッケージ/クラス」で「除外」を選んでから、「追加」で、除外したいクラスやパッケージを指定します。NetBeansはEclipseに似て、ワイルドカードとして*を使えます。
ぼくがかんがえたさいきょうの除外すべきパッケージ一覧
最後に、ここまでに紹介した設定を使って、除外しておくといいと思うパッケージとその理由を紹介します。
- (あとで書きますゴメンナサイ…)
まとめ
Java用の3大IDE Eclipse、IntelliJ IDEA、NetBeansそれぞれでの、コード補完からの除外方法を紹介しました。
うっかりjava.sql.Dateを補完して困ってる後輩に教えてあげると、モテるかもしれませんね?
除外をすることで、誤った補完を防いだり、表示する量を絞り込んで選択する手間を減らすことができます。このようにIDEの便利機能には、さらに便利にカスタマイズする設定が備わっています。ギョームで手持ちぶさたになったときや休憩時間などに設定画面を眺めてみると、生産性向上につながる思わぬ発見があるかもしれません。